研究課題
挑戦的萌芽研究
ヒ素による地下水汚染がアジア諸地域で問題となっている。カンボジア住民はたんぱく質の8割を淡水魚から得ており、毒性の高い無機ヒ素(三価、五価)含有は重要な課題であり、対象魚の総ヒ素量、ヒ素化学形態解明を目的とした。40種の淡水魚を調べた結果、DMA, TMAOなど低毒性の有機ヒ素が多く、無機ヒ素は少なかった。住民の摂食量と無機ヒ素量を乗じ、個人摂取総ヒ素量を求めた結果、淡水魚からの無機ヒ素摂取量は健康影響が出るレベルでは無かった。
衛生薬学