本研究では、脳毛細血管内皮細胞から分泌されるエキソソームが、その細胞機能を予測するツールとなるか、検証をおこなった。正常血液脳関門モデルおよびコリン欠乏血液脳関門障害モデルから分泌されるエキソソームを単離し、そこに内包されるmRNA量を解析したところ、それぞれのエキソソームは由来細胞のmRNA発現プロファイルを反映していることが明らかとなった。したがって、ヒト脳毛細血管内皮細胞内の遺伝子発現量情報を内包するエキソソームを解析することにより、血液脳関門機能の状態を把握できる可能性があると考えられる。
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