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2015 年度 実施状況報告書

機能性薄膜を用いたインスリン自動放出制御システムの構築と革新的DDSへの展開

研究課題

研究課題/領域番号 26670083
研究機関奥羽大学

研究代表者

小野 哲也  奥羽大学, 薬学部, 助教 (70433555)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード電解重合法 / 機能性薄膜
研究実績の概要

糖濃度依存的に構造変化を起こすフェニルボロン酸を連結した重合単量体を用い、その電解重合による機能性薄膜の作製について、種々の条件で検討を行った。この機能性薄膜を薬物モデル化合物の存在下で作製することによって薄膜中への薬物の取り込みを行い、糖濃度依存的な構造変化によってこの薬物モデル化合物を放出することが目的のため、この条件に見合ったモデル化合物として、分子サイズの異なる化合物(アスピリン、エリオクロムブラックT等)について検討を行ったが、現在のところ糖濃度依存的な薬物の放出を確認できていない。薄膜作製時の色調変化がモデル化合物によって異なることから、ある程度の薄膜中への取り込みは進行していると考えられる。
取り込み量は重合単量体、取り込み後の放出は機能性物質の濃度に依存して変化する性質であるため、現時点での検討結果をもとにこの濃度比を調整して検討していくことで、今後の研究の進展が期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初予想した通りの研究成果が得られず、予備的な研究に多くの時間を割いてしまっている。

今後の研究の推進方策

基本的な研究の推進方法については、課題応募時と大きな変更はない。予備的実験に時間をとられてしまってはいるものの、現在の研究成果をもとにして検討していくことで、次の成果が得られることが期待される。また、研究が予想通り進行しなかったときの多方面からのアプローチについても課題応募時に検討していたので、これについても1つ1つ検討していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初の期待通りの研究成果が得られていないことから、安価な研究材料を主とした予備的実験に多くの時間を割いていることによる。

次年度使用額の使用計画

予備的実験から得られている知見をもとに研究を進展させることで、今年度は当初予定していた機能性薄膜の作製検討に移る。この研究は単価の高い研究材料を用いて行うため、当初の計画通りの消耗品の購入に充てることになる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Electrochemical Determination of D-Glucose Using Nortropine-N-Oxyl under Physiological Conditions2015

    • 著者名/発表者名
      Katsuhiko Sato, Tetsuya Ono, Kentaro Yoshida, Toshinori Ito, Yoshitomo Kashiwagi
    • 雑誌名

      Electroanalysis

      巻: 27 ページ: 2272-2274

    • DOI

      10.1002/elan.20150059

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] アミン類の中性水溶媒系電解触媒酸化反応2016

    • 著者名/発表者名
      和泉かおる、小野哲也、佐藤勝彦、吉田健太郎、柏木良友
    • 学会等名
      日本薬学会第136年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2016-03-26 – 2016-03-29
  • [学会発表] ニトロキシルラジカル修飾電極を用いた糖アルコールの水溶媒系電解触媒酸化反応2016

    • 著者名/発表者名
      清水駿生、小野哲也、吉田健太郎、柏木良友
    • 学会等名
      日本薬学会第136年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2016-03-26 – 2016-03-29

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公開日: 2017-01-06  

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