• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

機能性薄膜を用いたインスリン自動放出制御システムの構築と革新的DDSへの展開

研究課題

研究課題/領域番号 26670083
研究機関奥羽大学

研究代表者

小野 哲也  奥羽大学, 薬学部, 講師 (70433555)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード機能性物質
研究実績の概要

薄膜上に固定化した機能性物質の挙動について、サイクリックボルタンメトリー(CV)を用いて詳細に検討を行った。CVを用いた電解重合反応により容易に薄膜を作製可能なピロールを薄膜の原料とし、機能性物質として酸化還元活性をもつ触媒であるニトロキシルラジカル化合物を用いて、これらを連結した重合単量体を実験に用いた。その結果、この単量体の電解重合により作製したニトロキシルラジカル修飾電極を作用電極として用いて、中性リン酸緩衝液中でグルコースの電解触媒酸化反応が可能であることを明らかにした。基質の有無による酸化電流値の増加比率を指標として、同様な条件下で均一系においてニトロキシルラジカルを用いた場合と比較したところ、このニトロキシルラジカル修飾電極の方が高い触媒活性を示した。また、グルコース濃度が0.1~100 mM程度の範囲においてグルコース濃度依存的に酸化電流値が増加したため、この濃度範囲でグルコースの定量にも利用可能であることが明らかとなった。この手法は非常に簡便な操作で行うことが可能であり、定量できるグルコース濃度範囲は健常者における通常の血中グルコース濃度(5 mM程度)や糖尿病患者における血中グルコース濃度(10 mM程度またはそれ以上)をカバーしていることから、血糖値のモニタリングにも非常に有用なツールとなり得るため、応用が期待される。さらには、この反応はフルクトースなどの他の糖やメタノールなどの低分子アルコールにも応用可能であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ニトロキシルラジカル修飾電極を用いた糖アルコールの水溶媒系電解触媒酸化反応2016

    • 著者名/発表者名
      清水 駿生、小野 哲也、吉田 健太郎、柏木 良友
    • 学会等名
      第55回日本薬学会東北支部大会
    • 発表場所
      奥羽大学
    • 年月日
      2016-09-25
  • [学会発表] ノルトロピン型ニトロキシルラジカルを用いたアミン類の電気化学分析2016

    • 著者名/発表者名
      小野 哲也、和泉 かおる、佐藤 勝彦、吉田 健太郎、柏木 良友
    • 学会等名
      日本分析化学会第65年会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2016-09-14 – 2016-09-16

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi