研究課題/領域番号 |
26670086
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
寺田 純雄 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00262022)
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研究分担者 |
川岸 将彦 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60323606)
齊藤 健太 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60374659)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 蛍光相関分光法 |
研究実績の概要 |
新たな蛍光相関分光法を確立し、生体分子間ネットワークの動態観測を行うことを目標として実験を行っている。 昨年度から引き続き分光装置のセットアップを行っているが、教室既存の装置の改造のための部品選定を終えた段階で中断している。(後述の解析プログラムと蛋白質精製実験を優先している事情があることと、教室の別途プロジェクトで導入予定の機器との干渉問題について、その解決が遅れているためである。)近接場の関与する照明下における拡散現象に対するモデルを基礎とする解析プログラムはGPUを利用した高速並列演算を利用したシステムにより時間スケールで10の3乗のレンジで相関解析可能な状態であるが、これを更に拡大するため、時間レンジの短い領域と長い領域を分けて扱い、それぞれを別途に区別して解析するプログラムを構築した。昨年度よりレンジの拡大において改善をみており、計測データの解析可能性において実用水準に到達したものと考えている。 藍藻時計遺伝子産物Kai A、B、C蛋白質の精製と蛍光標識については、特にKai C蛋白質について、その生理活性を保持したまま大量に精製する際の効率が十分ではなく、これを改善するために新規に蛋白質自動精製装置を導入して精製条件の至適化を急いでいる。相関計測の対照実験に使用するMAPキナーゼ経路のSte5、Ste7、ILK、PINCHについては標識および、酵母における発現を確認し、計測実験に使用可能な状態である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
装置のくみ上げとセットアップの面でやや遅れている。解析プログラムと使用する標識蛋白質試料の精製条件の至適化を優先したことが理由の一つである。
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今後の研究の推進方策 |
遅れている装置のくみ上げとセットアップを急ぐ。解析プログラムと測定用試料についてはほぼ準備が整った状態であるので、早期にデータ計測、蓄積に入りたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
装置のくみ上げ、セットアップを中断していたため、物品費を中心に使用を繰り越したため。
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次年度使用額の使用計画 |
来年度早期に使用予定である。
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