真核生物の核膜を裏打ちする核ラミナの主要構成成分であるラミンフィラメントを蛍光偏光顕微鏡で解析できるようにするため、ヒトLamin AおよびLamin B1とEGFPを立体的位置関係を固定した形で繋ぐことを試み、これに成功した。そのようにして作製したLaminB1-EGFPを、CRISPR/Cas9法によりHEK293細胞ゲノムの内在性遺伝子座に組み込んだが、測定系との相性が悪く、成果を得るに至らなかった。そこで親株をHeLa細胞にに変えてゲノムへの組み込みを行い、LaminA-EGFPについては導入に成功した。LaminB1-EGFPについても同様にHeLa細胞ゲノムへ組み込みを行っている。
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