アストロサイトは脳損傷時に脳室下帯で分裂を開始し、速やかに損傷部へと移行する。しかしながら損傷部への移動メカニズムの実態は良く分かっていない。申請者はこのような因子の1つとして、BMP阻害因子を見出した。BMP阻害因子を用いたストライプアッセイによって、アストロサイトに対する強い反発活性が見られた。また、初期エンドソーム・後期エンドソームへの取り込まれており、新規メカニズムでBMP阻害因子が機能している事を示が明らかとなった。さらに、中大脳動脈梗塞施術3日後、当該因子は、アストロサイトが侵入しない梗塞領域に非常に強く発現しており、NG2陽性ミクログリアから分泌されている事も判明した。
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