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2015 年度 実績報告書

翻訳後修飾の未標識ダイレクトイメージング

研究課題

研究課題/領域番号 26670091
研究機関浜松医科大学

研究代表者

池上 浩司  浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20399687)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード翻訳後修飾 / 質量分析 / 直接検出
研究実績の概要

本年度も前年度に引き続き、微小管ポリグルタミン酸化修飾のダイレクトイメージングに向け、測定条件の最適化に取り組んだ。修飾の検出限界となる微小管密度(単位積当たりの微小管量)を、実際の生体サンプルイメージング可能な水準まで下げることができず、微小管ポリグルタミン酸化修飾の未修飾ダイレクトイメージングは達成できなかった。しかしながら、研究期間全体を通じて実施してきた微小管ポリグルタミン酸化修飾の未精製直接検出については、方法論としてまとめ英文図書の一章に発表した。これまでにない簡便な微小管翻訳後修飾の手法を公表できた点は、挑戦的萌芽研究として非常に意義があったと思われる。
また、微小管翻訳後修飾の未修飾ダイレクトイメージングを適用することを想定して解析していた神経病理標本における微小管翻訳後修飾の変化についても、ダイレクトイメージングによる解析を行わずに得られたデータをまとめ、論文化に向け原稿を執筆した。これは、本研究から副次的に生まれた成果ではあるが、医学的に非常に重要な報告になると期待している。
これらに加え、前年度に探索に挑戦した微小管以上に高密度に存在するタンパク質Aのポリグルタミン酸化修飾について、ダイレクトイメージングの可能性を検証し、実際に質量分析により修飾を検出することに成功した。この成果は、新しいポリグルタミン酸化修飾ターゲットを発見した点で、今後の発展が大きく期待できる萌芽的であると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 新規微小管状態デルタ3化の局在解析2015

    • 著者名/発表者名
      池上浩司、Vu Thi Hang、瀬藤光利
    • 学会等名
      第75回日本解剖学会中部支部学術集会
    • 発表場所
      福井
    • 年月日
      2015-10-03 – 2015-10-04
  • [図書] Analysis of Post-Translational Modifications and Proteolysis in Neuroscience (Neuromethods vol. 114)2016

    • 著者名/発表者名
      Mori Y, Konno A, Setou M, Ikegami K
    • 総ページ数
      270 (内11ページ)
    • 出版者
      Humana Press
  • [備考] 浜松医科大学細胞分子解剖学講座「アナログモディフィケーション」研究チーム

    • URL

      https://www.hama-med.ac.jp/mt/setou/ja/laboratory/ikegami/

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公開日: 2017-01-06  

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