HCNチャネル(mHCN2のホモテトラマー)のPIP2感受性部位について、ツメガエル卵母細胞を用いた発現系で電気生理解析を行った結果、GV カーブの負の電位へのシフトとコンダクタンスの減少を見いだし、VSPを用いてHCNチャネルの活性を制御できることを見いだした。この変化は細胞毎のばらつきが大きく、cAMPに感受性のあるHCNチャネルにおいて細胞毎のcAMP量の違いがこの原因であると予測され、cAMP感受性を失う変異体をVSPと共発現をさせた。cAMP感受性を失った変異体ではHCNチャネルの電流量が小さく、HCNチャネルやVSPクローンの選別、および発現系細胞などの変更を検討する必要が生じた。
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