研究課題
NF-κBは慢性関節リウマチ、B細胞リンパ腫等の悪性腫瘍を肇とした種々の疾患に関与する転写因子である。申請者らが発見したLUBACユビキチンリガーゼによって選択的に生成される新規ユビキチン修飾である直鎖状ユビキチン鎖はNF-κB活性化に選択性の高い翻訳後修飾系なので、その阻害剤は上記疾患の優れた治療ターゲットである。本年度は申請者らが樹立したPetit-SHARPIN、Petit-LUBAC、抗直鎖状ユビキチン鎖抗体を用いたELISAのスクリーニング系を用いて、化合物ライブラリーをスクリーニングし、数種の候補化合物を見出した。現在その活性の確認を進めている。
2: おおむね順調に進展している
酵素群の品質に難がありスクリーニングがやや遅延したが、想定の範囲内であり、残りの研究期間で十分に研究の遂行は可能である。
同定した化合物のLUBAC阻害、NF-kappaB活性化阻害活性の確認を進める予定である。
スクリーニングに用いる酵素群の品質に難があったため、スクリーニングの着手が遅延した。そのため、経費を次年度に持ち越した。
同定した候補化合物のLUBAC阻害活性の確認、NF-κB阻害活性の検討に用いる。
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ACS Chem. Biol.
巻: 10 ページ: 675-681
10.1021/cb500653y
http://www.mcp.med.kyoto-u.ac.jp/