研究課題
NF-κBは慢性関節リウマチ、B細胞リンパ腫等の悪性腫瘍をはじめとした種々の疾患に関与する転写因子である。申請者らが発見したLUBACユビキチンリガーゼによって選択的に生成される新規ユビキチン修飾である直鎖状ユビキチン鎖はNF-κB活性化に選択性の高い翻訳後修飾系なので、その阻害剤は上記疾患の優れた治療ターゲットである。本年度は申請者らが樹立したPetit-SHARPIN、Petit-LUBAC、抗直鎖状ユビキチン鎖抗体を用いたELISAのスクリーニング系を用いたスクリーニングによって得られた数種の候補の完全長のLUBACに対する阻害活性を検討したところ、2種で阻害が認められた。しかし、残念なことに細胞レベルではNF-kappaB活性化の抑制が認められなかったので、細胞膜透過性の誘導体の作製を進めている。
すべて 2015 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件) 備考 (1件)
J. Biol. Chem.
巻: 290 ページ: 22076-22084
doi: 10.1074/jbc.M115.658096
MBio.
巻: 6 ページ: pii: e01777-15
doi: 10.1128/mBio.01777-15
Mediators Inflamm.
巻: 125380 ページ: 125380
doi: 10.1155/2015/125380.
http://mcp.med.kyoto-u.ac.jp/