申請者らが同定したCthrc1のカルシウム依存性遺伝子発現誘導のメカニズムを解明するために破骨細胞の骨基質認識制御に関わる遺伝子をマイクロアレイを用いて検索し、カルシウムにより発現上昇する遺伝子としてインテグリンβ3、カルシトニン受容体、及びAtf3/7などを同定した。Atf3/7を破骨細胞で強制発現するとCthrc1やインテグリンβ3の遺伝子発現が上昇することを突き止めた。さらに、インテグリンβ3/αvは骨基質中のヒドロキシアパタイトを直接認識することを明らかにした。以上のことから、破骨細胞は骨吸収を介して自身の活性化とカップリングを促進することが示唆された。
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