研究課題
申請者らはFDC単離法を確立し、従来不可能であった細胞単位での解析の中からFDCがアポトーシス細胞を貪食することを見いだした。貪食細胞の活性化はアポトーシス細胞の貪食に伴って制御される事が知られているが、申請者は胚中心形成においてFDCの活性化がアポトーシスB細胞の貪食を介して制御されるという仮説を立て、これを検証することを目的とした。単離FDCがMEG-E8/αVインテグリン経路を介してアポトーシス細胞を貪食することをin vitroの共培養の系で確認した。さらに、抗原免疫後のマウス脾臓から経時的にFDCを単離してスライドガラス上に固定化し、断片化DNAをTUNEL染色したところ、免疫後の脾臓FDCの細胞質内にはナイーブマウスの脾臓FDCに比較してTUNEL染色シグナルが著しく増強することを見いだした。また、単離FDCをアポトーシス細胞と共培養したところ、一部のサイトカイン、ケモカインの産生が共培養に伴って変化することを見いだした。胚中心形成におけるFDCによるアポトーシス細胞貪食の意義を明らかにするために、放射線照射後のαVインテグリン欠損マウスへ野生型骨髄細胞を移入して、FDC特異的αVインテグリン欠損マウスを作製した。このマウスを抗原で免疫して胚中心形成、および抗体産生応答を検討したが、野生型マウスとの間に大きな変化は認めなかった。
すべて 2015 その他
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