濾胞樹状細胞(FDC)はリンパ節の濾胞内に存在し胚中心の形成および液性免疫応答に必須の細胞である。新規FDC単離法を用いた解析の中からFDCは自身が産生するMFG-E8とαvインテグリンを介してアポトーシス細胞を貪食することを見いだした。さらにFDCによるアポトーシス細胞の貪食に伴ってFDCからのIL-6やCXCL-13の産生が制御されていることが示唆された。FDC特異的αvインテグリン欠損マウスを作成して、胚中心形成や液性免疫応答を検討したが、コントロールマウスとの間に有意差は認められず、FDCによるアポトーシス細胞の貪食を介した液性免疫制御機構への関与を明らかにすることはできなかった。
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