研究課題/領域番号 |
26670191
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
千葉 英樹 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00295346)
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研究分担者 |
井村 徹也 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (00405276)
冨川 直樹 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (80468587)
田中 瑞子 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (40583638)
柏木 維人 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (50722451)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 再生医学 / 分化転換 / 細胞間接着 |
研究実績の概要 |
体細胞に特定の転写因子を導入することによって目的の機能細胞を作り出すダイレクト・リプログラミングが注目されている。本手法は迅速性に優れ、がん化リスクも低いため、新たなテーラーメイド医療や再生医療の切り札として期待されている。しかし、その分化転換の効率と精度の改善が重大な課題として残されている。我々は最近、特定の細胞間接着分子が胚性幹細胞の上皮分化を誘導することを突き止めた。そこで本研究では、細胞間接着シグナルを利用した全く新しいダイレクト・リプログラミング法を開発し、分化転換効率と精度の飛躍的向上を目指そうという着想に至った。平成26年度には、以下の研究を行った。 1)腺上皮細胞や肝細胞、心筋細胞へのダイレクト・リプログラミングが期待される複数の細胞間接着分子について、発現ベクターを構築した。具体的には、候補分子のN末にGFPまたはCherryを融合させた発現ベクター、N末に3xHA tagを付加した発現ベクターを作製した。 2)これらの発現ベクターをHEK293T細胞に導入し、各分子の発現を確認した。 3)マウス線維芽細胞への発現導入を目的に、各分子のレンチウイルスベクターを作製した。 4)作製したレンチウイルスベクターをHEK293T細胞に導入し、各種の細胞間接着分子の発現を確認した。 5)胎生16日目マウスから採取した線維芽細胞MEFを培養し、細胞間接着分子のレンチウイルスベクターを導入した。導入後に培養を続けたが、明瞭な細胞形態の変化は観察されなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マウス胎仔線維芽細胞MEFに候補となる細胞間接着分子を導入し、通常の培養条件で培養した。しかし、明らかなダイレクト・リプログラミングがみられない可能性が示唆された。
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今後の研究の推進方策 |
まず、培養条件を検討する。例えば肝細胞への誘導を目的として、1)肝細胞培地で培養する、2)三次元培養を行う等の工夫を試みる。また、既知のダイレクト・リプログラミング誘導因子と候補となる細胞間接着分子を共導入することによって、リプログラミンの効率と精度が向上するかを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
残金が少なく、平成27年度予算とともに物品購入に使用するため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度予算が交付され次第、次年度使用額で物品を購入する。
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