内因性23S rRNAメチル化修飾の機能解明のため、抗菌薬感受性を調べた。肺炎球菌23S rRNAを標的とするテリスロマイシン感受性化に必要なメチル化酵素RlmAIIの活性に、RlmCDによるメチル化が関与することを見出した。又、国内で分離されたLZD耐性ブドウ球菌を調べたところ、LZD結合部位近傍であるG2576がUに変異し、LZD耐性高度化にはG2576Uとなった23S rRNAコピー数が増加することに加え、内因性23S rRNA酵素RlmNに変異を見出した。内因性23S rRNA修飾が変異した菌の病原性を野生株と比較するためゼブラフィッシュの利用を試みたが、その利用は困難であった。
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