本研究は肺炎クラミジアに特異的に感染することが知られているクラミジアファージを用い、①大腸菌と肺炎クラミジアの両方の細菌で複製することのできるシャトルベクターの作製、②大腸菌を用いた組み換えクラミジアファージ作製用大腸菌株の樹立により、組み換えクラミジアファージを作成することを当初の目的とした。肺炎クラミジアAR39に感染しているクラミジアファージphiCPAR39から染色体をクローニングし、シャトルベクター作製に用いた。しかしクラミジアファージの構成タンパク質の特定及び大腸菌における発現を確認することはできず、大腸菌を用いた組み換えクラミジアファージ作製用大腸菌株を樹立ことはできなかった。
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