研究成果の概要 |
高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1は致死性は高いがヒト感染者の数は少なく、なぜ、感染者がH5N1ウイルスに感染し得たかは明らかではない。4名のH5N1ウイルス感染者および10名の非感染者のシアル酸転移酵素遺伝子(ST3GAL1-6とST6GAL1,2)の全長領域を、次世代シーケンサーを用いて決定した。統計学的に有意に感染者に多い一塩基多型(SNP)は32カ所あったが、一般集団において稀なSNPを持つヒトだけが感受性を持つとの仮説に立つ場合の候補SNPは、ST3GAL1、ST3GAL3, ST6GAL1にそれぞれ2カ所ずつの合計6カ所に絞られた。
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