病原体の感染により宿主細胞死が誘導されることが知られているが、免疫制御における役割については不明な点が多い。本研究では、自然免疫受容体に対する様々なアゴニストを用いてマウス樹状細胞を刺激し、その後の細胞死を解析したところ、Toll-like receptor (TLR) 7のアゴニストR837(イミキモド)刺激により高い割合で細胞死が誘導されることを見いだした。さらに、この細胞死はTLR7非依存的に誘導された。R837はウイルスに対する獲得免疫を誘導可能なアジュバントであることから、R837により死滅した樹状細胞から獲得免疫活性化に関与する内在性因子が放出されることが示唆された。
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