染色体オーガナイザーとしての機能を有する核タンパク、special AT-rich binding protein-1 (SATB1)を血球特異的に欠失したSATB1 conditional knockout (SATB1cKO)マウスは自己免疫疾患を発症する。しかしながら、多発性硬化症のモデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎に対しては抵抗性であることがわかった。2D2トランスジェニックマウスを用いた自発的EAEもSATB1cKOマウスには発症しないこと、TCR刺激が減弱していることより、SATB1cKOマウスにおける自己免疫疾患発症には幼弱期のT細胞が重要な役割を担うことが示唆された。
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