研究課題/領域番号 |
26670247
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
犬飼 道雄 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (60572667)
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研究分担者 |
岡田 宏基 香川大学, 医学部, 教授 (00243775)
舛形 尚 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (70263910)
合田 文則 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (90294769)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | がん在宅死 / 栄養管理 / 消化器癌 / 終末期 / 地域連携 / 疼痛管理 / 在宅医療 |
研究実績の概要 |
医療人材育成のため、医師や学生を対象にSPによる医療面接を行い、少人数を対象とした実践的な研修会として、2014.4.24 4月度西部地区定例研修会・2014.10.31香川大腸がん治療学術講演会・2014.12.2消化器病集談会で消化器がんに関する講演会を医師・看護師・薬剤師を対象に行った際、香川大学でのがん在宅死亡に向けた具体的な取り組みなどを報告した。また多人数を対象とした講演会として、岡山栄養連携懇話会の運営を主体的に行った。肺がん患者で在宅での看取りを希望する場合の栄養管理に関するディスカッションを企画し、急性期病院医師・在宅診療医師・訪問看護師・ケアマネージャー・病院管理栄養士・訪問管理栄養士などが登壇するなかで座長を務めた。岡山と香川から一般参加者・医師・歯科医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・リハビリ・行政など約100人の参加を得た。 香川大学総合内科では2014年がん患者12人に対して在宅支援を行い、うち7人が在宅死亡した。最近は外来化学療法が一般的に行われるようになってきており、一度も入院しないまま終末期を迎える患者が増えている。現行の制度は入院において多職種が集まり在宅に向けて議論・準備をすることで一定の保険点数を得ることができるが、外来ではできない。チーム医療を促進しがん在宅死を増加させる目的で、在宅支援を行うときにはたとえ外来であっても入院の時と同様の対応をとってきたが、診療報酬を得られないという問題点が明らかになった。 がん在宅死が可能な選択肢であることを認知してもらうために、口から食べる幸せを守る会と連携し、口から食べる幸せを守る会が編集し出版される予定の書籍において、管理栄養士が分担執筆している在宅での栄養管理にあたる論文の指導を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
メーリングリストやOn Demand配信、定期的な会の開催などは費用と時間不足のため未達である。しかし人材育成や県民や医療・介護を巻き込んだ講演会やチーム医療の促進など達成部分も多いため。
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今後の研究の推進方策 |
がん在宅死が可能であるという認知をしてもらうための論文・パンフレット作成を精力的に行う予定である。また将来的には外来でのがん在宅死亡に対する行為が保険収載されるような活動を目指してゆきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
おおむね進捗はしているが、当初の計画とはずれがあるため
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次年度使用額の使用計画 |
未達部分の実現に向けて使用する
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