平成27年度は前年度に引き続き、本学附属病院職員のなかで取り分け医療労働に従事する医師(研修医・医員・助教・講師)の長時間労働に関する面談を継続的に行なった。面談を通して、医師の長時間労働は深刻であり(面談医師の一ヶ月間の平均長時間労働は102時間)、その要因や動向も明らかになりつつある。医師の医療労働では、長時間労働の時間数と心身の疲労度や抑うつ傾向との関係は薄く、むしろやりがいや院内での認知度や貢献度、努力報酬の均衡が疲労度や抑うつ傾向と関連しやすい結果であった。これらの結果は平成27年度の日本産業衛生学会九州地方会において発表した。
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