災害などによって医薬品供給が混乱した場合を想定して研究を行い、以下の成果をあげた。 1)医薬品需要の予測:周囲の医療圏の影響を受けにくい和歌山県新宮市の薬局を対象として医薬品成分の名寄せを行って解析し、長期間にわたって投与されることが多い循環器病薬や向精神薬が発災後の早い時期に欠乏することを明らかした。 2)医薬品の供給システム:医薬品供給を円滑に行う方法として、バーコードでの入力が可能で、情報がクラウドで管理できるシステムを構築した。作成したシステムは入出庫の管理のほか、医薬品リストの作成、救護所の位置確認、救護所あるいは集積所からの距離を考慮した医薬品の検索および分与依頼などが行える。
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