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2014 年度 実施状況報告書

薬剤師の関与による薬剤投与補助器具の使用は患者QOLを改善させるか

研究課題

研究課題/領域番号 26670260
研究機関兵庫医療大学

研究代表者

天野 学  兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (70595644)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード3Dプリンタ / 補助器具 / 個別作成 / 最適化 / 薬局で提供
研究実績の概要

今年度は、「障害を有する人の障害の形状・運動能力の調査・解析と個別の補助器具作製」(検討1)および「個別化した補助器具をいかにすれば薬局で提供できるか検討」(検討2)を行うことを予定していた。
検討1:まず、薬局において外用薬とインスリン自己注射の使用状況について調査を行った。この結果、外用薬や自己注射器具の補助器具認知の割合は約11%であり、外用薬や自己注射の使用において何か不便を感じている割合は約26%であった( n=157 )。また、3Dプリンタを購入してインスリン注射器の補助器具を作製できる状態を整え以下の検討を行った。検討は、補助器具の元となる形を4種類作製し、手指の大きさや力および使用感に対する主観的評価の関連性について20歳代の健常人で行なった。現在の状況は、データを取り終え、解析をしている途中である。現在は、解析の途中ではあるが、解析が終われば概ね基準とすべきモデル原型が決定できるものと考えている。モデル原型が決定できれば、次の検討へと繋げることができると考えている。
検討2:検討1において3Dプリンタで補助器具を作製する過程が、予定よりも多くの時間を費やすこととなった。このため、検討2の開始が遅れた。検討1での20歳代健常人の検討に引き続き行う、脳梗塞後遺症患者やリウマチ患者に対する検討が終わり次第、本検討にとりかかる予定である。現在は、薬局での実際の運用に関して、薬局側担当者と現場で検討を行うための運用に関して詰めの協議を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

全項目で述べたとおり、検討1「障害を有する人の障害の形状・運動能力の調査・解析と個別の補助器具作製」において3Dプリンタで補助器具を作製する過程が、予定よりも多くの時間を費やすこととなったため。

今後の研究の推進方策

検討1:「障害を有する人の障害の形状・運動能力の調査・解析と個別の補助器具作製」:本検討は、概要に示したとおり、現在も進行中である。現在までに元となる補助器具の形を4種類作製し、手指の大きさや力および使用感に対する主観的評価の関連性について検討している(現在データ解析の最中)。前解析の結果が出れば、つぎに、脳梗塞後遺症患者およびリウマチ患者など手指の握力低下や形状変形をともなう人に対して前述のモデル原型を用いて検討を行う。
検討2:「個別化した補助器具をいかにすれば薬局で提供できるか検討」:検討1を行いつつ、平成27年度には本検討を行う予定である。
検討3:「補助器具の継続利用の有無・満足度に関する調査と形状修正する必要性の検討」:検討1に引き続き、検討2が進捗していけば、本検討を平成27年度に行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究(検討1)の進捗状況に遅延が生じた。このため、物品・消耗品の購入を見合わせたことにより、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

研究に遅れが生じたが、現在は順調に進んでいる。このため、平成27年度は、平成26年度に予定していた物品・消耗品を購入する予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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