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2015 年度 実施状況報告書

薬剤師の関与による薬剤投与補助器具の使用は患者QOLを改善させるか

研究課題

研究課題/領域番号 26670260
研究機関兵庫医療大学

研究代表者

天野 学  兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (70595644)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード3Dプリンタ / 補助器具 / 個別作成 / 最適化 / 薬局での提供
研究実績の概要

平成27年度は、「障害を有する人の障害の形状・運動能力の調査・解析と個別の補助器具作製」(検討1)の継続、「個別化した補助器具をいかにすれば薬局で提供できるか検討」(検討2)、および「補助器具の継続利用の有無・満足度に関する調査と形状修正する必要性の検討」(検討3)を行う予定であった。
検討1:本検討において20歳代の健常成人に対して、既成品と作製した4種の補助器具との使用感について5段階評価での順位を比較検討したところ、補助器具の形状により差がある結果を得た。また、検討を行うためのモデル原型を作製することができた。モデル原型については、現在特許申請の準備中である。この後も、既製品とのインスリンの抽出量に関する非劣勢検討を行う。
検討2:検討1に多くの時間を費やしたため、本検討を開始するのが遅延した。しかしながら、ようやく検討を開始する準備が整い、現在申請中の倫理審査委員会の結果を待って開始する予定である。本検討は、いくつかの段階に分けて行う。最初は、薬局店頭におけるアンケート調査を行う。その後、実際の患者を研究対象者として、モデル原型を最適化させる条件等の検討を行う。本検討は、インスリンを使用する糖尿病の患者、脳梗塞後遺症でありインスリンを使用する糖尿病の患者、リウマチでありインスリンを使用する糖尿病の患者に対して行うものである。このため、複数の薬局で同時に検討を行う予定である。
検討3:本検討は、検討2が終了次第、同じ患者を研究対象者として行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前項で述べたとおり、検討1「障害を有する人の障害の形状・運動能力の調査・解析と個別の補助器具作製」における検討を行うためのモデル原型作製に多くの時間を費やしたため、遅延が生じた。

今後の研究の推進方策

検討1:「障害を有する人の障害の形状・運動能力の調査・解析と個別の補助器具作製」に関しては、引き続き既製品とのインスリンの抽出量に関する非劣勢検討を行い、終了とする。
検討2:「個別化した補助器具をいかにすれば薬局で提供できるか検討」に関しては、平成28年度中に終了できる予定である。
検討3:「補助器具の継続利用の有無・満足度に関する調査と形状修正する必要性の検討」に関しては、検討2が終了次第、随時開始する予定である。

次年度使用額が生じた理由

検討1の進捗状況に、平成26年度に引き続き遅延が生じたため、物品・消耗品の購入を見合わせた。また、特許申請を行うよう進めており学会発表や論文投稿ができなかった。これらの理由で、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

研究に遅れが生じたが、現在は順調に進んでいる。また、特許申請に対する判断も近い将来行えると考えている。このため、物品・消耗品の購入および学会発表や論文投稿などを次年度に行うこととし、未使用額はその経費に充当する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] インスリン注入補助具のオーダーメード化を目指した3Dプリンター活用に関する基礎的検討2015

    • 著者名/発表者名
      村上雅裕、木下紗江、上野楓、池本憲彦、戸屋成未、朴美姫、桂木聡子、大野雅子、森山雅弘、虎石顕一、天野学
    • 学会等名
      第4回日本くすりと糖尿病学会学術集会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟県新潟市)
    • 年月日
      2015-09-26 – 2015-09-26

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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