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2016 年度 実績報告書

がん検診の効果と弊害に関する国民の理解と選好に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26670262
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

東 尚弘  国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 部長 (10402851)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード死亡数 / 過剰診断 / 偽陽性 / インタビュー調査 / Web調査
研究実績の概要

前年度に実施した文献検討を基に、がん検診の効果・弊害の指標として死亡数、(過剰診断を含む)がん診断数、偽陽性数を抽出した。それらについての理解度と各種要素のパラメータ-を動かすことにより検診に対する選好が変わるかについて検討するため、国立がん研究センター・患者市民パネル10名程度にインタビュー調査を実施した。インタビュー調査の結果、過剰診断の概念が非常にわかりにくく誤解を招きやすいものであること、また、各種要素の数値を動かしても選考にはほとんど影響がない可能性が示唆された。しかし、調査の対象となった患者・市民パネルの方々が近親者またはご本人ががん患者である可能性が高く、選考にはバイアスがかかった可能性を考慮し、各種要素のパラメーターを動かすことにより検診への選考に影響があると仮定し一般の人々に対するWeb調査を実施することとした。インタビュー調査の結果から近親者にがん患者がいることが選考に影響する可能性が大いに示唆されたため、ベースラインの質問として近親者のがん患者の有無を新たに盛り込むこととした。また、Web調査に回答できるのは、過剰診断の概念理解を含んだ事前チェック問題の合格者のみとした。
がん検診の死亡数、(過剰診断を含む)がん診断数、偽陽性数について、40,50,60台にわけてそれぞれ4つの数値を用意し、それらを組み合わせた3択問題18台を約1000名のインターネット調査会社によるWeb調査とした。Web調査は2回にわたって異なる対象者に対し行われ、1回目は数値のみを表のかたちで表示し回答者に選択してもらう調査、2回目は数値と図を表示し3選択肢をより可視化できる状態で回答者に選択してもらう調査とした。結果から、どのような数値を提示されても検診を絶対に受けない人々が一定程度おり、その数は調査1では全体の16%、調査2では19%いることがわかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Statistics of bone sarcoma in Japan: Report from the Bone and Soft Tissue Tumor Registry in Japan2017

    • 著者名/発表者名
      Ogura K, Higashi T, Kawai A
    • 雑誌名

      J Orthop Sci

      巻: 22(1) ページ: 133-143

    • DOI

      10.1016/j.jos.2016.10.006

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Prescription of Prophylactic Antiemetic Drugs for Patients Receiving Chemotherapy With Minimal and Low Emetic Risk2017

    • 著者名/発表者名
      Okuyama A, Nakamura F, Higashi T
    • 雑誌名

      JAMA Oncol

      巻: 3(3) ページ: 344-350

    • DOI

      10.1001/jamaoncol.2016.4096.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effects of financial support on treatment of adolescents with growth hormone deficiency: a retrospective study in Japan2016

    • 著者名/発表者名
      Maeda E, Higashi T, Hasegawa T, Yokoya S, Mochizuki T, Ishii T, Ito J, Kanzaki S, Shimatsu A, Takano K, Tajima T, Tanaka H, Tanahashi Y, Teramoto A, Nagai T, Hanew K, Horikawa R, Yorifuji T, Wada N, Tanaka T
    • 雑誌名

      BMC Health Serv Res

      巻: 16(1) ページ: 602

    • DOI

      10.1186/s12913-016-1854-z

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Staging discrepancies between Hospital-Based Cancer Registry and Diagnosis Procedure Combination data2016

    • 著者名/発表者名
      Takaoka M, Okuyama A, Mekata E, Masuda M, Otani M, Higashide S, and Higashi T
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Clinical Oncology

      巻: 46(8) ページ: 788-91

    • DOI

      10.1093/jjco/hyw066

    • 査読あり

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公開日: 2018-01-16  

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