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2014 年度 実績報告書

高血圧ワクチン実用化に向けたミニブタでの薬効評価-降圧治療の質的改善を目指して-

研究課題

研究課題/領域番号 26670267
研究機関大阪大学

研究代表者

中神 啓徳  大阪大学, 連合小児発達学研究科, 寄附講座教授 (20325369)

研究分担者 小林 英司  自治医科大学, 医学部, 客員教授 (00245044)
苅尾 七臣  自治医科大学, 医学部, 教授 (60285773)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
キーワード高血圧 / ワクチン
研究実績の概要

アンジオテンシンII(AngII)ワクチンにより高血圧ラットでの血圧の有意な低下、血中AngII濃度の低下、マウスへのAngIIの持続注入に対して心重量の低下・血管周囲の繊維化抑制が確認できている。マイクロミニブタを用いた2kidney1clip Goldblatt型腎性高血圧モデルでの検討を行った。ブタの麻酔下で腹部を切開し左腎動脈を剥離露出し、腎動脈に血流量測定用のプローブを装着し、矩形波電磁血流量計を介して腎動脈血流量を測定した。腎動脈にシルバークリップを装着し、腎動脈血流量を確認しながらシルバークリップ装着前より約90%減少するまで狭窄の程度を調整した。同時に頸動脈に送信機を埋め込み、1ヶ月間24時間血圧で観察したところ、高血圧の状態が維持できており、さらに日内変動の解析に必要な連続256心拍データが安定して取得できることが分かった。デバイスに関しては、株式会社ダイセルが開発中のプロトタイプのガス制御式無針注射器は、火薬の量を調節することによりマウス・ラットなどの小動物においても皮内・皮下・筋肉などの標的箇所に正確な薬液量を注入可能なデバイスである。それぞれ深さに到達できる設定の無針注射器を用いてマウス皮膚および筋肉にLuciferase遺伝子を局所発現させたところ、皮内投与設定での皮膚で最も効率よく遺伝子を発現させることができた。同様の結果はGFP遺伝子でも確認できた。今後は薬液量・濃度・火薬量を調整することで最適な無針注射器へと改良させていく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] Therapeutic vaccines for hypertension and dyslipidemia2014

    • 著者名/発表者名
      Nakagami H, Koriyama H, Morishita R.
    • 雑誌名

      Int Heart J

      巻: 55 ページ: 96-100

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 次世代バイオロジクスとしての高血圧ワクチン開発2014

    • 著者名/発表者名
      中神 啓徳
    • 学会等名
      第37回日本高血圧学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2014-10-18 – 2014-10-18
    • 招待講演
  • [学会発表] DNA Vaccine Technology as Novel Therapy for Hypertension2014

    • 著者名/発表者名
      中神 啓徳
    • 学会等名
      第20回日本遺伝子治療学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2014-08-08 – 2014-08-08
    • 招待講演
  • [学会発表] 高血圧ワクチン開発に向けた基礎的検討2014

    • 著者名/発表者名
      中神 啓徳
    • 学会等名
      第3回臨床高血圧フォーラム
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2014-05-24 – 2014-05-24
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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