増殖因子として同定されたプログラニュリン(Progranulin;PGRN)は、関節リウマチ(Rheumatoid arthritis、RA)において診断と治療のターゲット分子として注目されている。 血清PGRN値は、変形性関節症(Osteoarthritis;OA)およびRA症例において、健常人に比較して有意な増加がみられた。また関節液における値は、OA症例に比較してRA症例において顕著に高いことが明らかとなった。血清PGRN値は、血清TNF-α(r=0.373)およびsTNFRⅡ(r=0.309)と弱い相関がみられた。血清PGRN測定は、臨床的予後予測分子として有効である事が示された。
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