私たちが以前発見した炎症性物質重合オステオポンチンを体液中で簡単に測定できるようにするためELISA(酵素抗体法)測定法の樹立を目指した。 まず、胎生時から重合不能OPNのみ発現するマウスを作成し、OPNに対する免疫寛容を樹立させたのち、重合OPNを注射して、重合オステオポンチン特異的に反応する抗体を得た。しかし野生型OPNとの反応が著しく、重合OPN特異的クローンが得られなかった。その理由としてマウスの重合不能OPNの発現が弱く、十分な免疫学的寛容を得られていないことなどが考えられた。新しくCRISPR-Cas9法により野生型OPNには免疫的に寛容であるマウスの作製を開始した。
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