研究成果の概要 |
悪性腫瘍の再発・転移に関する因子の研究成果として、胃消化管間質腫瘍(GIST)においてPPP2R1Aという脱リン酸化酵素の遺伝子変異が生命予後に影響を与える因子であることを見出した(Toda-Ishii, et al. Mod Pathol, 2016)。また、弧在性線維性腫瘍(SFT)では、腫瘍特異的な融合遺伝子のタイプによって生命予後に差が出ることを示し、また腫瘍の悪性度が急激に上がる脱分化現象にTERT promoter変異とTP53変異が関与している可能性を示した。残念ながら、直接の癌の早期発見に繋がるような因子の同定は本研究期間中には困難であった。
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