MRIの高度化を視野に固体139Xe核の超偏極を動的核偏極するため、DNPに必要な不対電子を均一に導入する新たな手法としてボールミルを利用する方法の開発に挑戦した。Xeの代替サンプルとしてSF6を用い、低温での固体の生成、フリーラディカル化合物との混合、ESR測定などを行った。市販のボールミルを改良し、低温状態を保ってボールミリングができるシステムを構築し、100Kから常温までの温度でESR測定を行うことに成功。フリーラディカルの均一分散の良否を判断しようとしたが、均一化した場合のESR信号の特徴が明瞭にできない問題点が現れ、さらなる開発項目が判明した。
|