本研究は認知症をターゲットにした前向きコホート研究である。平成25年度に、一般住民1,690名を対象に住民コホートを立ち上げた。その結果、軽度認知症(MCI)の有病率は、全体で4.5%(男性 5.1%、女性 4.2%)であり、年齢と有意な相関を示した。また、VSRADによる萎縮度と、MMSeスコアとの関連を検討したところ、男性では関連傾向を認めるのみであったが(p=0.0951)、女性では有意な関連が見られ(p=0.0027)、VSRADによる萎縮度測定が、特に女性において認知症の予測指標となり得ることが示唆された。さらに、すでに追跡調査は完了した。
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