研究課題
ながはま0次コホートに登録した一般地域住民1万人を対象とした。当該コホートでは、平成19~23年の第1期事業で10,082人をリクルートし、平成24年からの第2期事業では同じ1万人を対象としたフォローアップ調査を行っている。平成27年度は、43日間実施し、3,265名のデータを収集した。第2期事業合計では8,170人分のデータを収集することができた。このうち、約9割(データクリーニング中)で家庭血圧の測定を行った。家庭血圧の測定は、高血圧学会のガイドラインに従って起床時と就寝時に行った。併せて、睡眠時(0時、2時、4時)の血圧測定も行った。就寝時血圧の測定時には、酸素飽和度モニタを用いて睡眠時無呼吸を同時に評価した。リスク指標については、当初の計画に従って動脈硬化(脈波伝播速度、頸動脈肥厚)、動脈硬化性マーカー(内臓脂肪量、インスリン抵抗性等の血液マーカー)、動脈硬化性臓器障害(無症候性脳血管障害、脳萎縮、軽度認知機能障害)を評価した。認知機能の評価には、長谷川式認知機能スケールおよびMCI screenを用いた。現在、これらのデータのクリーニングを行っており、それが済み次第、データの解析にとりかかる。ながはま0次コホートの第1期のデータを用いた予備的な検討から、随時尿のNa/K比が血圧と関連することを明らかにした。また、夜間の血圧上昇には、体液量(BNP濃度)が関連することも明らかになっており、これらの因子の影響も併せて検討する予定である。
2: おおむね順調に進展している
当初の計画通りフォローアップ調査を行い、研究に必要なデータを収集した。27年度に収集したデータのクリーニングに時間を要しているが、28年度早期には、約8,000人分のデータを用いた検討に着手できる見込みである。
データのクリーニングを行い、当初計画に準じてデータの分析を進める。
予定していた物品や消耗品等の購入を来年度に繰り越したため
血圧計および付属品の購入、学会発表、調査旅費等に使用する
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)
J Hypertens.
巻: 33 ページ: 24017-13
10.1097/HJH.0000000000000734.