研究課題/領域番号 |
26670323
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
Hanley Sharon 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (80529412)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 子宮頸がん / 検診受診率向上 / 自己採取HPV検査 / 大学生 / HPVワクチン |
研究実績の概要 |
本研究では、20歳代の女性を対象に「自己採取HPV検査」の有効性に関するエビデンスを確立し、低迷している子宮頸がん検診の受診率を向上させることを目的とした、諸外国ですでに検診プログラムに導入されている、有効な手段として「自己採取HPV検査」を提案するものである。ひいては若年層女性の為の新たな子宮頸がん検診システムを構築して、子宮頸がん撲滅への道筋を明確にすることを目的とするものである。
今年度(H27)は、20歳代女性の自己採取ブラシの受入れ及び、利用性を検討した。
Feasibility studyでは、Evalynブラシは自信が自宅で簡単に採取できるように開発されており、痛みや恥ずかしさも限りなく最小限におさえられ、サイズも長さも適切であることが明らかになっている。一方で、本研究の対象である20歳代の女性たちからは「いかにも医療器具っぽい」「注射器みたい」「台所用品みたい」などといった感想が寄せられた。その貴重な意見結果から、今よりもさらに小さい器具が適切であると結論づけた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初、国内で販売している自己採取ブラシを使用し、7月に本調査を実施する予定だったが、5月の予備調査でブラシの評価が悪く、小型で綿棒タイプの優れている海外でしか販売していないブラシを輸入する必要があり、海外の発売元からの必要書類を揃えるのに時間がかかり、労働省による手続き(臨床研究使用許可)も時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度には、、小型で綿棒タイプのブラシを利用し、自己採取HPV 検査を実施する。さらに自己採取検体がHPV 陽性の場合は医師が採取する細胞診を勧奨し、その応諾率を検討する。最後に、子宮頸がん予防を目的とするHPV ワクチンの有効性を検討するために、女子大学生のHPVワクチン接種状況による、HPV16・18 型の検出率を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初、国内で販売している自己採取ブラシを使用し、7月に本調査を実施する予定だったが、5月の予備調査でブラシの評価が悪く、小型で綿棒タイプの優れている海外でしか販売していないブラシを輸入する必要があり、海外の発売元からの必要書類を揃えるのに時間がかかり、労働省による手続き(臨床研究使用許可)も時間を要している
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次年度使用額の使用計画 |
HPV検査料、成果発表の為の旅費、論文投稿料
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