(1)国際精神保健に関する国際的な研究および活動の動向を情報収集し新たに学際的視点を付与するためにUTokyo Global Mental Health & Well-being (GMHW) Lecture Seriesを2回開催した。また平成27年度には新たにUTokyo Global Mental Health and Well-being Partnershipとして2回の会合を開催した。 (2)WHO世界精神保健調査データの解析 国際精神保健の研究を展開するためのデータベースへのアクセス体制を確立する。ハーバード大学医学部と協力し先進国・発展途上国を含む28カ国18万人の精神保健調査のデータベースであるWHO世界精神保健調査データを日本からリモートアクセスで解析し、国内研究者が容易に国際精神保健研究を実施できる基盤を作る。WHO世界精神保健調査データのリモート解析を継続し、精神疾患による受診率の社会格差についての解析結果を作成し、論文草稿を作成した。さらにこの他の研究テーマについて解析を進めた。 (3) 国内研究拠点の形成 東京大学大学院医学系研究科の4分野(精神保健学、精神医学、国際地域保健学、国際健康政策学分野)が中心となって国内研究拠点であるThe UTokyo Global Mental Health and Well-being Partnershipを設立した。またこのウェブサイトを立ち上げ、これまでのLecture Seriesを登録ユーザーに視聴可能にした。Lecture Seriesに招へいした海外拠点の専門家との交流を通して、本拠点と海外拠点とのネットワーク化をはかるための基盤が整備された。
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