本研究ではMRSA、緑膿菌およびClostridium difficileを対象にMALDI Biotyper 3.1とClinPro Tools ver.2.2を使用し解析を実施した。解析データからのクローンタイピング解析には自動で疫学分類するIUHW法を独自開発した。その結果、MRSAではIUHW法とPFGE法、POT法、REP-PCR法で良好な相関性が認められた。緑膿菌では一部のクローンにおいてIUHW法と乖離が認められた。C. difficileのクラスター分類は不可能であった。しかし、IUHW法では最適な条件設定を見つけ出す事で菌株間の迅速な相同性解析は可能と考えられる。
|