副作用報告のある漢方薬の主要な成分の中でも各種フラボノイドに着目し、カンゾウのリクイリチン、チンピのヘスペリジンに対する高感度なイースタンブロット法の開発を行った。フラボノイド配糖体は、腸内細菌で代謝され、肝臓で抱合反応を受ける生薬成分であり、抱合化代謝産物が原因で各種副作用が生じるのではないかと考えている。 また、間質性肺炎の原因をサイコに含まれるフラボノイドのナルシシンと想定し、高感度に検出できるイースタンブロット法の開発に取り組んだ。 漢方薬の副作用の軽減を目的にダイオウ製剤中のセンノシドA、Bを分析し、1錠または1包当たりの含有量から副作用の下痢を未然に防げないか検討した。
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