研究課題
1)肺がんの組織の VASH1と TG2の発現を免疫染色法で確認した。その結果、肺がん組織の血管内皮細胞でVASH1発現量とTG2発現量が逆相関を示すことを見出した。2)マウス大動脈血管内皮細胞は遺伝子導入効率が極めて悪いので、siRNAを用いたRB, E2F, EZH2の遺伝子ノックダウンの代わりに E2F活性阻害剤, HLM006474やEZH2活性阻害剤, DZnep を用いてTG2の下流にある各シグナル分子の活性を阻害したところ、TG2によって抑制されていたVASH1の発現が回復する結果を得た。3)C. albicansとC. glabarataは核TG2活性を誘導し、S. cerevisiaeは誘導しない事を共焦点顕微鏡 LSCMで確認した。DNA配列を比較したところ、bmt1遺伝子がS. cerevisiaeでのみで存在しない事が分かったが、bmt1欠損C. albicans変異株を作成してきたが、核TG2活性誘導作用への影響は見られなかった。Insert cupを用いた実験では核TG2活性誘導作用が見られたことに対し、培養上清では見られないことから、C. albicansが不安定な因子を介して核TG2活性を誘導することが考えられた。その因子の候補として活性酸素種(ROS)に関する経路との関連を現在検討している。4)ヒト肝細胞癌細胞株JHH-7細胞をACRで処理した際に誘導される核内TG2活性を阻害する化合物のスクリーニングを行ない、理化学研究所天然化合物バンク・NPDepoからphenosafranineをヒット化合物として見出した。
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Journal of Nutritional Science and Vitaminology
巻: なし ページ: 印刷中
Plos One
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10,1371
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巻: 3 ページ: 22
10.1186/2193-1801-3-221
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