研究課題
本年度は、 (1) CSLR-Xと複合体を形成する構成因子、当該複合体による遺伝子発現制御や翻訳調節の解明、(2)ヒトホモログの探索、(3)CSLR-X関連遺伝子改変マウスの作製とその表現型の解析を行った。(1)プロテオーム解析およびRNAシークエンスの結果について相互的に解析を行い、候補遺伝子を複数見出した。現在、解析中である。(2)ESTデータベース上、マウスCSLR-Xの両側周辺に存在する遺伝子配列と同じ領域がヒトにも存在し、マウスCSLR-Xの配列領域に当たるヒト遺伝子配列領域に複数の転写産物が存在することを確認した。実際、その配列の一部についてマウスCSLR-Xとの相同性を認めており、当該転写産物がCSLR-Xのヒトホモログである可能性が高いと考えられる。現在、ヒト心筋細胞を用いてRACE法によりクローニング中である。(3)CSLR-Xのcis効果による心肥大・心不全病態形成に及ぼす影響を検討するためCSLR-Xが存在する染色体とは異なる染色体(X染色体)にCAG-CSLR-Xベクターを置換したCAG-CSLR-X (ChrX)トランスジェニックマウスを作製し、CSLR-X 欠損マウスとの交配を行い、CSLR-X-/- ; CAG-CSLR-X (ChrX)トランスジェニックマウスを樹立し、表現型解析中である。さらに心筋特異的CSLR-X (αMHC-CSLR-X)トランスジェニックマウスを作製し、現在複数のTgマウスラインを樹立し、表現型解析中である。また、CSLR-X conditional KOマウスについては現在、作製中であり、心筋特異的CSLR-X欠損マウスを作製するために、αMHC-Creトランスジェニックマウスとの交配を準備中である。
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