心不全病態において胎児期に発現する遺伝子が再発現することが知られている。遺伝子トラップ法を用いてトラップされたクローンのうちlong non-coding RNA中から胎児期に心臓で高発現するcardiac specific long non-coding RNA X(CSLR-X)を同定し、全身性CSLR-X強制発現(CAG-CSLR-X) Tgマウスの作製を行った。Tgは野生型と比べ、心臓組織及び心機能に関して明らかな表現型を認めなかったが、横行大動脈縮窄による圧負荷心不全モデル術後4週において心エコー解析にて、Tgは野生型に比べ心不全病態形成抑制を認めた。
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