研究課題
偽性低アルドステロン症2型原因遺伝子として、WNK1及びWNK4が同定されており、新たにKLHL3とCullin3がPHAIIの原因遺伝子として同定されたことから、ヒトPHAII患者と同じ変異を持つKLHL3R528H/+ノックインマウスを作成解析し、WNKがKLHL3と結合して蛋白分解系に取り込まれること、PHAII変異によってWNK蛋白の分解が減ることによって、WNKシグナルが亢進するため発症することを解き明かした(Hum Mol Genet. 2014)。また、質量分析を用いてKLHL3のリン酸化サイトを同定し、PKAとAktによるKLHL3リン酸化がWNK4との結合を制御することを明らかにした。これはインスリンやバゾプレッシンによるWNKシグナル制御の生理的メカニズムの1つであると考えられた(BBRC 2015)。また、WNKはKLHL2/3-CUL3複合体によるユビキチン修飾後、プロテアソームによる分解だけでなく、p62を介した選択的オートファジーによる制御も受けていることを報告した(J Am Soc Nephrol. 2015, Biochem J. 2015)。また、新しいWNKの下流にあるSPAK阻害薬のスクリーニングを行い、報告した(J Am Soc Nephrol. 2015)。尿中輸送体測定はNCCとAQP2は測定可能(AJP. 2013)となったが、NKCC2については測定系の作成を試み、継続中である。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 謝辞記載あり 8件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 5件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
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