偽性低アルドステロン症II型(PHAII)は、塩分感受性高血圧を呈する遺伝性疾患であり、原因遺伝子としてWNK1及びWNK4に加えて、KLHL3とCullin3が新たに同定された。我々はPHAII変異を持つKLHL3R528H/+ノックインマウスを作製し、変異KLHL3がWNK1、WNK4と結合できず、WNKキナーゼのユビキチン化が減弱し、WNK1及びWNK4の蛋白量が増加し、その結果結果としてWNKシグナルが過剰亢進するためPHAIIが発症することを報告した。その他、血管でのWNKシグナルの働き、KLHL3リン酸化でのWNKシグナル制御、SPAK阻害薬スクリーニングなどの報告を行った。
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