認知症高齢者において、1枚の漫画から、登場人物の行動意図を読み取る「まんじゅう課題」が認知症の社会脳機能の評価に使えることを示した。社会脳機能の一つである「他者の意図理解」について、記銘力低下などの交絡要因へ配慮した新たな課題を作成し、アルツハイマー型認知症の進行とともにこの課題が難しくなることを示し、論文投稿した。 また、社会的認知の視点を医療現場の認知症ケアへ活用する可能性を検討するための調査を実施したが、医療現場では、社会脳に関する知識が広まっていなかった。さらに、社会的な情動機能がBPSD出現と負の相関を示し、社会的な情動が残存しているほどBPSDが出にくい傾向が見られた
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