研究課題/領域番号 |
26670455
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研究機関 | 独立行政法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
鏑木 康志 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 部長 (40342927)
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研究分担者 |
久保田 浩之(卯木浩之) 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 室長 (40323290)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 糖尿病腎症 |
研究実績の概要 |
糸球体上皮細胞特異的Cre recombinaseトランスジェニックマウスとインスリンシグナル伝達分子のfloxマウスとの交配により糸球体上皮細胞特異的なインスリンシグナル伝達分子欠損マウス、ならびに対照としてのfloxホモマウス、Creトランスジェニックマウスを作製した。加えて、インスリンシグナル伝達分子のfloxマウスをGFP-floxマウスと掛け合わせたダブルトランスジェニックマウスを作製し、Creトランスジェニックマウスと交配することにより糸球体上皮細胞にてGFP発現を検証することが可能とするマウス作製も行った。糸球体上皮細胞特異的インスリンシグナル伝達分子ノックアウトマウスはメンデルの法則に従って生まれ、また外観上顕著な異常は観察されなかった。ノックアウトマウス、floxホモマウス、Creトランスジェニックマウスより培養糸球体上皮細胞を調製し当該遺伝子の発現量を解析した結果、floxホモマウス、Creトランスジェニックマウスに比べノックアウトマウスにおいてmRNAの有意な発現減少が認められた。一方、ノックアウトマウス心臓、肝臓、腎臓(皮質部)、骨格筋、傍精巣上体脂肪における当該遺伝子の発現レベルはfloxホモマウス、Creトランスジェニックマウスと比べ有意差を認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
糸球体上皮細胞特異的なインスリンシグナル伝達分子欠損マウスを作製することが出来たため。
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今後の研究の推進方策 |
糸球体上皮細胞特異的なインスリンシグナル伝達分子欠損マウスの基本的な代謝表現型(体重、血糖、総コレステロール、BUN、電解質濃度など)や、尿中アルブミン量、クレアチニン量、アルブミン・クレアチニン比などの推移を対照マウスとともに計測、比較することにより、糖尿病腎症の発症、進展との関連を解析する。
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