本研究では、活性化Th細胞のGM-CSF産生制御に関わる特異的な表面分子としてTNFRSF18を同定した。TNFRSF18シグナル経路の活性化により、生体内エフェクター/メモリーTh細胞からのGM-CSF産生が増強され、このシグナルカスケードがGM-CSF産生制御に関わる鍵となる分子機構であることを見いだした。また、TNFRSF18シグナルは炎症組織Th細胞からのGM-CSF産生を増強し実験的自己免疫性脳脊髄炎発症に関わることを見いだした。従って、これらの分子機構を治療標的にした免疫制御法開発に向けて有用な知見がえられた。
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