リウマチ発症のリスク増大に肥満が関連するが、関節リウマチと肥満を結ぶ分子メカニズムは明らかとされていない。応募者らは、シノビオリンがリウマチ発症因子であること、シノビオリン阻害剤がリウマチ発症を抑制すること、さらに、近年シノビオリン欠損マウスの解析から、シノビオリンが肥満に関与することを明らかにした。本研究では、マウスとヒトにおいて、シノビオリンの発現が肥満と相関すること、シノビオリン阻害剤が、肥満抑制することを明らかにした。さらに、天然物において同様の活性を見出した。以上の結果は、シノビオリン阻害剤がメタボリックシンドロームの基盤をなす肥満とリウマチの治療に有効である可能性を示している。
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