研究課題/領域番号 |
26670489
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
若宮 伸隆 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20210867)
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研究分担者 |
大谷 克城 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (90396367)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 血管炎 |
研究実績の概要 |
川崎病の原因因子として、申請者はCL-P1に焦点を当てて、以下の2つの項目で、研究を行うことを計画している。①CL-P1分子の川崎病の関与の実際の証明(病理組織学的証明)、②CL-P1遺伝子コンディショナルノックアウトマウス作成を行い、βグルカンを用いた川崎病モデル実験系を用いて、病態の決定因子を検討する。平成26年度は、主に①の研究を中心に進めた。つまり、川崎病におけるCL-P1の発現の証明のためには、 1)CL-P1のモノクローナル抗体作成、2)CL-P1モノクローナル抗体を用いた高感度免疫組織染色の樹立、3)2)を用いた川崎病病変部におけるCL-P1の発現の検討、4)3)を用いた川崎病患者における血中CL-P1存在の検討 この4ステップの研究が非常に重要であり、抗体作成による、組織染色の検討を中心に進めた。また、この際に、組織染色の際に、種々の血清蛋白の介在を認める、所見が得られている。 また、②の研究については、1)CL-P1遺伝子コンディショナルノックアウトマウスの作成において、相同組換えを行うvectorの構築を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
川崎病の原因因子として、申請者はCL-P1に焦点を当てて、以下の2つの項目で、研究を行うことを計画している。①CL-P1分子の川崎病の関与の証明(病理組織学的証明)、②CL-P1遺伝子コンディショナルノックアウトマウス作成を行い、βグルカンを用いた川崎病モデル実験系を用いて、病態の決定因子を検討する。 平成26年度は、主に①の研究を中心に進めた。 つまり、川崎病におけるCL-P1の発現の証明のための抗体作成を行っている、候補となる抗体はすでに一部得られている。 また、②の研究については、1)CL-P1遺伝子コンディショナルノックアウトマウスの作成において、相同組換えを行うvectorの構築を行っている。 よって、初年度の研究は順調に進展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の2年間では、以下の2つのテーマを中心に研究を進める。 1.CL-P1の特異的なリガンドによる変動する細胞内分子の探索 1)CL-P1に特異的に結合する因子(抗体,微生物,酸化LDL)を血管内皮細胞に反応させ、Microarrayにより増減する候補遺伝子を探索し、Real-time PCRにより各分子を評価する2)Two hybrid法を用いたCL-P1と相互作用する因子の探索、3)CL-P1発現細胞株における細胞側のシグナル伝達の解析、4)CL-P1発現細胞株におけるCL-P1への結合によるサイトカインなどの誘導解析 2.CL-P1の役割解明のためのコンディショナルノックアウトマウス作成 1)CL-P1遺伝子コンディショナルノックアウトマウスの作成 2)ESクローンの胚盤胞期胚へのマイクロインジェクション、生殖系伝播したキメラ作成 3)キメラマウスのジャームライン・トランスミッションを確認し、コンディショナルノックアウトマウスをヘテロマウス同士の交配で獲得する。4)コンディショナルノックアウトマウスを血管内皮細胞特異的にCre酵素を発現するVE-cadherin-Creマウスと交配させ、血管内皮細胞にCL-P1を発現しないCL-P1 KOマウスを作成する。5)βグルカンを用いた川崎病モデル実験系を用いて、病態の決定因子を検討する。
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