“予後予測因子による層別化治療”の精度をより向上させるために、従来の手法に比べさらに鋭敏な極微小微量残存病変(micro residual disease: miRD)の測定系の確立を目的として研究を行った。まず、仮想的な腫瘍細胞で希釈系列を作成し、次世代シークエンサーで検出感度の検証を行ったところ、10-3~10-4の感度で検出できた。実際に急性リンパ性白血病の治療経過中にランゲルハンス組織球症を発症した症例について治療中のmiRDを測定し、病状の動的な推移を把握することが可能であった。さらに、droplet digital PCRを用いても同様の感度と定量性でmiRDの検出が可能であった。
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