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2014 年度 実施状況報告書

マイクロRNAとタンパクの網羅的解析による熱性けいれんに関する分子生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26670497
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

竹内 義博  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80188169)

研究分担者 成田 努  滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (10591836)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード熱性けいれん / miRNA / 遺伝子解析 / MAS解析
研究実績の概要

患者および保護者に研究についてのインフォームドコンセントを行った上で熱性けいれん症例の解析を行っている。これまで患者80例の末梢血を採取し解析を行っている。
1)熱性けいれん患者における末梢血タンパク成分の解析:患者末梢血より遠心分離により血漿成分を分離している。血漿タンパクの二次元電気泳動し、タンパク成分をナイロンメンブレンに転写したのち、タンパクを染色し特異低に増加するタンパクスポットの検討を行った。患者の血漿タンパク泳動パターンより、発症時に特異的に変化するタンパクスポットについてMAS解析を行った。この結果をもとに、熱性けいれんに特異的に増加する候補タンパクの同定を行っている。
2)熱性けいれん患者におけるmiRNA発現パターンの解析:採取した末梢血よりnirvana PARIS Kitを用いてtotal RNAを抽出し、Megaplex human poolによりmiRNAの逆転写を行った上で、human pool A primerを用いてreal time PCRを行った。その後、miRNA array解析では、熱性けいれん患者で特異的に変化するmiRNA候補を検索している。現在のところ、変化するmiRNAの傾向は把握できているが、まだ、病因にたどり着くmiRNAの同定には至っていない。
熱性けいれん患者の末梢血における、タンパク成分の変化とmiRNAの発現パターンの変化の両方向からの解析により、熱性けいれん発症時の引き金(病因)と結びつく成分の同定を試みている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

症例の確保に時間がかかっているため、計画のやや遅れがみられている。
熱性けいれん症例は、救急での対応が多く、発症時の受診の現場では本研究への同意取得を行える環境(時間や家族の受け入れ)に制限があり、必ず再診され、研究に導ける訳ではない。

今後の研究の推進方策

積極的な症例のリクルートをおこない、解析予定の症例を確保する。
熱性けいれんによる患児受診時に研究への参加の同意取得とできなくとも、必ず再診していただき、熱性けいれんについての診療を行い、研究への参加をしていただく環境整備を行う。そのため、インフォームドコンセントを行うための資料を作成し、多くの症例の解析を行えるシステムを構築する、
また、特異的に増加するタンパクスポットのMAS解析により、熱性けいれんで特異的に増加する候補タンパクのを絞り込み、siRNAによる、熱性けいれん誘発の候補遺伝子の解析をすすめ、研究期間内で候補遺伝子の同定を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Relationship between electrocardiographic signs and shunt volume in atrial septal defect.Pediatr Int2014

    • 著者名/発表者名
      Somura J, Nakagawa M, Ukiami M, Sagawa H, Furukawa O, Hoshino S, Fujino H, Takeuchi Y.
    • 雑誌名

      Pediatr Int

      巻: 10 ページ: 1-4

    • DOI

      10.1111/ped.12569

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Bilirubin uridine diphosphate-glucuronosyltransferase variation is a genetic basis of breast milk jaundice.2014

    • 著者名/発表者名
      Maruo Y, Morioka Y, Fujito H, Nakahara S, Yanagi T, Matsui K, Mori A, Sato H, Tukey RH, Takeuchi Y.
    • 雑誌名

      J Pediatr.

      巻: 165 ページ: 36-41

    • DOI

      10.1016/j.jpeds.2014.01.060

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-05-27  

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