高IgE症候群は2007年に我々がSTAT3のドミナントネガティブ変異で発症することを世界で初めて明らかにした原発性免疫不全症候群である。高IgE症候群では、そのほぼ全例で重篤なアトピー性皮膚炎を発症するが、STAT3-DNがどのようなメカニズムでこのアトピー性皮膚炎を発症するかは明らかではない。そこで、Stat3変異体を発現するモデルマウスを樹立して、アトピー性皮膚炎を誘導すると、STAT3変異体を発現するマウスでは野生型マウスと比較して皮膚炎の重症化が見られた。本研究はその発症メカニズムを検討している。
|